きょう8月21日の朝日が、一面でスクープ記事を掲載した。
空母に改修される海上自衛隊最大の護衛艦「いずも」を真っ先に使うのは、自衛隊ではなく、米軍であることがわかったと。
この事を安倍首相や岩屋防衛大臣は、今年の3月に来日した米海兵隊トップのネラー総司令官に伝えていたことがわかったと。
これは大スクープだ。
なぜこんなとんでもないことになるのか。
それは空母に搭載するF35B爆撃機の配備が間に合わないからだと言う。
だったら空母の改修にあわせてF35Bの導入を遅らせらばいいはずだ。
トランプに命令されたからといって、空母の改修に間に合わないまま購入を急ぐ必要はない。
そして、もしF35B機の導入に時間がかかる事がわかっていたなら、いずもの空母化を急ぐ必要はないはずだ。
なぜ、こんな事が起きるのか。
それは、そもそも、いずもを空母化する目的は、米軍支援の為だったからだ。
そう自衛隊幹部が打ち明けているというのだ。
これは大問題だ。
しかもである。
岩屋防衛相はウソの答弁を繰り返して来た。
すなわち、今年の3月、野党側が、米軍のF35B機が発着するような訓練は「中国への脅威」の明確なメッセージになるから止めるべきだ、と質問したのに対し、「能力的に(米軍機の発着が)可能であるというだけで、現時点では検討や調整はしていない」と述べていた。
その一方で、ネラー総司令官には、先行して利用させることを通報していたのだ。
すべてが、国民をだました憲法9条違反行為だ。
これまでの政治では、国会がストップするくらいの大問題だ。
しかし、いまの野党政治家たちには、まるでそんな危機意識はない。
この朝日のスクープ記事もやり過ごされて終わるだろう。
日米安保体制を深化、固定化させる最大の理由は、野党の中に安保反対を唱える政治家がただの一人もいなくなってしまった事である(了)
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