15日のブログで「米国内に存在する大量の兵器墓場の空中写真の衝撃」を配信したら、読者のひとりから、かつて同様の光景を目にした事があるといって、次の動画の紹介を受けた。
https://www.youtube.com/watch?v=c7WCOepX2bo
この動画は、リベラルで革新的な思想を持ち続けた米国の経済学者ガルブレイスが作成した1977年の"The Age of Uncertainty"であり、英国で13回のBBCテレビドキュメンタリーになったものである。
この動画を紹介してくれた読者に感謝するとともに、他の読者と要求したい。
長い動画だから時間のある時に見てもらいたいが、上記URLの39分30秒あたりからobsolete fighter planesの「墓場」が延々と映し出されている。
ガルブレイスは米国の資本主義と戦い続けたが、同時にまた米国の軍需産業とも戦っていたのだ。
米ソの冷戦が激しかった時につくられた動画だが、冷戦が終わって30年経っても米国の軍需産業は揺ぎ無いということだ。
そして米国はいまや中国と覇権争いを本気で始めようとしている。
ガルブレイスが生きていたらどう思うだろう。
この動画で私が最も注目したところは、ほとんど終わりの部分で日本に言及しているところだ。
ガルブレイスはドイツと並んで敗戦国の日本を例に挙げ、軍需産業なくして経済発展に成功した国であると称賛している。
当時の日本はそう受け止められていたのだ。
それから半世紀あまりたって、いまや日本は米国の軍需産業の片棒を担がされている国になった。
ガルブレイスが生きていたらどう思うだろう(了)
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