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安倍パフォーマンス外交を打ち砕いたハメネイ師の交渉拒否

 安倍首相のイラン訪問は衝撃的な安倍・ハメネイ会談で終わった。

 正直言って私はここまで厳しくハメネイ師が米国を非難するとは思わなかった。

 今度の安倍首相のイラン訪問に意味があったとすれば、このハメネイ師のトランプ不信、いやトランプ拒否の姿勢を明らかにしたことだ。

 安倍首相は、このハメネイ師の強硬姿勢を、嘘をつくことなくトランプ大統領に伝え、日本は十分にその役割を果たした、後はあなた(トランプ大統領)が危機回避の為に正しい判断をしてくれる事を期待するだけだと伝えて、米・イランの対立から手を引くべきだ。

 これしかない。

 この事を、メディアは一致団結して安倍首相に訴えるべきだ。

 ところがメディアの対応はまるで逆だ。

 ハメネイ師の強硬な態度は、「米国に足元を見られないように、あえて米国への不信感と敵対心を強調した側面もある」(朝日)などと楽観的な勝手読みをし、成果焦らず関与を続けよ(産経)、橋渡しの第一歩だ(日経)などと書いている。

 G20サミットが緊張緩和に向けた次の重要なステップになる(産経)などと、安倍パフォーマンス外交を後押しまでしている。

 それにしても、日経新聞が教えてくれた、トランプ大統領の安倍首相にイラン訪問を命じた次の言葉には驚かされる。

 「今すぐにでもイランに行ってほしい」

 「この一週間は他の問題はいいからイランの事に集中してほしい」

 ここまで強く言われた安倍首相は、勝算も戦略も何もなくイラン訪問を決断するしかなかったということだ。

 そしてハメネイ師に一蹴されたのだ。

 何度も繰り返すように、中東外交だけは対米従属を止めなければいけない。

 リスクが高すぎる(了)

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