風見鶏そのものに罪はない。
風の流れを素早く読む事は生きていく上での本能だ。
生臭い人間がその真似をするから悪い意味になるのだ。
今日発売のアサヒ芸能(6月20日号)で佐藤優が見事な風見鶏ぶりを発揮してくれた。
クレムリン筋から佐藤優は5月下旬に今後の対日外交方針という極秘情報を得たらしい。
それを紹介している。
5月下旬といえばごく最近だ。
そこに書かれている事が事実だとしたら、もはや北方領土の返還はおろか、平和条約の締結さえ100%なくなったということだ。
ロシアにはその気はない。
それどころか、9月2日の第二次大戦勝利記念日の翌日である9月3日を、日本の軍国主義と戦って勝利した対日勝利記念日にしようとする動きがあるらしい。
不可侵条約を一方的に破り、日本が負けることがわかって参戦したロシアの歴史を知っている者なら、どんな日本人も怒りだすロシアの増長ぶりだ。
北方領土は戦争で取り返すしかないといったあの丸山穂高発言が本当になったということだ。
あれほど二島返還で決着するしかない、それは可能だ、と言いふらしていた佐藤が、もはや安倍首相自身があきらめたことを知って、本当の事を言い出したのだ。
ここまで日ロ関係は悪化したのだ。
もはや誰が日本の総理になっても北方領土は返ってこないということだ。
そういう流れを安倍首相が作ってしまったということだ。
それを教えてくれる見事な佐藤優の風見鶏ぶりである(了)
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