あすから始まるトランプ大統領の国賓訪日は、困難な日米交渉は避けて、パフォーマンス一色の日程になってしまった。
おまけに日米首脳会談の後は共同記者会見でごまかし、共同声明は出されない。
あきらかな争点隠しだ。
なぜなら、参院選を直前に控え、譲歩することがばれたら選挙のマイナスになるからだ。
だから安倍首相はトランプ大統領に困難な交渉は選挙後に先延ばししてくれと頼み込んできたに違いない。
誰もが、そう、容易に想像する。
そして、メディアもそう書いて来た。
そして、その事を証明する記事を、きょう5月24日の毎日新聞「令和時代の日米」が書いた。
「『蜜月』の裏 綱引き激化」という見出しの下に、その記事は次のように教えてくれている。
すなわち、4月26日に急きょ訪米した安倍首相は、首脳会談の冒頭にこうトランプ大統領に伝えたというのだ。
「参院選があるから早期の合意は難しい。大統領選までに形にする」と。
これは動かぬ証拠だ。
「参院選があるから国賓で来日する時は勘弁してくれ」と泣きついたのだ
そして、「そのかわりに今度はあなたの大統領選の為にお土産を差し出す」と約束したのだ。
トランプ大統領はそれに応じたが、空手形は認めない。
安倍首相に確約を迫ったに違いない。
トランプ大統領の国賓訪日を成功させたい安倍首相は、間違いなくいますぐ「形に」することを迫られ、それに応じるのだ。
トランプ大統領を喜ばせる対案を密約で示し、コミットするのだ。
だからトランプ大統領は今度の訪日を友好的なもの一色で終わらせる事に協力したのだ。
5月27日の首脳会談の結果を、共同声明をつくらずに共同記者会見で済ませるのはごまかしだ。
その裏で間違いなく密約が交わされる事になるだろう(了)
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