令和になってはじめての国賓がもうすぐやって来る。
トランプ米国大統領のことだ。
いくら何でも今度だけは羽田空港に着陸し、通関手続きをとって入国するのが礼儀だろう。
安倍首相もそれだけはトランプ大統領に要請するに違いない。
そう私は思っていた。
ところが、今朝早朝のNHKニュースが流し、きょう5月23日の朝日新聞が教えてくれた。
22日、東京六本木の米軍基地である「赤坂プレスセンター」にあるヘリポートに、トランプ大統領が乗ると見られるヘリコプターなど5機が離着陸したと。
ヘリはその後、安倍首相とトランプ大統領がゴルフを予定している千葉県内のゴルフ場に向かったと。
トランプ来日の予行演習をしているのだ。
国賓であろうが非公式訪問であろうが、お構いなしに、米国大統領は横田基地に入り、そして軍用機で日本中を飛び回って帰っていくのだ。
米国に対して日本は、主権を持たない属国なのだ。
そのことを満天に白状して恥じないのだ。
その従属関係が、ついに令和の時代にまで引き継がれるのだ。
こんなことが許されていいのだろうか。
国民はここまで不平等な日米関係を知りながら、政府に対して文句の一つも言おうとしないのか。
しかたがないと諦めるのか。
郵政民営化で日本の金融資産を米国に売り渡し、嘘をついてイラク攻撃した米国を真っ先に支持した小泉首相。
その小泉首相に体を張って反対し、追放されたた元自民党政治家と特命全権大使が、令和最初の国政選挙で「オリーブの木」の下で力を合わせ、対米自立を世論に訴える。
日本を米国の鎖から解き放つ事が出るのは国民一人一人がその気になることだと。
米国から自立し、米国金融資本が支配する大企業の法人税や内部留保に課税すれば、消費税など上げなくても我々の給与は増えるのだ。
元自民党議員と元外務官僚が、命がけで、75歳と72歳の恥をさらして、それを訴える。
かつて米国に経済封鎖されたパレスチナ抵抗組織のリーダーは、こう仲間たちを鼓舞したことがあった。
「心配するな。我々はオリーブと塩があれば生きていける」
この歴史的名ゼリフが、塗炭の苦しみにあるパレスチナ人たちを熱狂させたのだ。
地中海の風に乗っていまオリーブの香りが日本にやってこようとしている。
今度の選挙で、吹け「オリーブの木」の風よ、である(了)
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