予想どおり、北方領土は戦争でしか取り戻せないといわんばかりの丸山穂高議員の発言は、与野党から袋叩きにあっている。
なぜ丸山議員の戦争発言がここまで激し与野党の反発を招いたのか。
もちろんその発言が、これまでの国会議員の数ある暴言の中でも群を抜いてひどいからだ。
しかし、それだけではない。この暴言は、政局に直結しかねない憲法9条違反の暴言であるからだ。
すなわち、日本維新の会にとっては、せっかく大阪の補選で勝利をおさめ、上げ潮に乗ろうとしているところを、この暴言は致命的になる。
だから日本維新の会は離党届を受け取らず除名処分にしてその影響を最小限に抑えようとした。
ところが、丸山議員は日本維新の会は除名されても議員を続けると言う。
これでは、丸山暴言問題は収束するどころか政局になる。
なぜ政局になるのか。
この発言はすべての国会議員の問題に発展しかねないからだ。
そもそも、領土問題は戦争でしか解決しないというのは、戦前はもとより、それを禁じた戦後の国際法下でも、現実の国際政治においては、一面の真理をついている。
だから一般の国民や評論家であればそのような発言をすることは自由なのだ。
国会議員だからそれが許されないのである。
維新の中には、丸山議員と同じ様な考えを持った議員はうじゃうじゃいるだろう。
中には同じ様な発言をどこかでしている議員がいるかも知れない。
その事がどんどんとばれたら日本維新の会は終わりだ。
そして、ひょっとしたら自民党議員の中にもいるかも知れない。
そして安倍政権にとって都合の悪い事に、安倍首相の北方領土外交の失敗が、北方領土は話し合いでは返ってこない事を見事に証明してしまった。
ロシア側は、あらゆるレベルで敗戦国の日本がポツダム宣言に違反してどうする、もう一度戦争して取り返すつもりか、と言わんばかりの言動をし始めた。
つまり安倍北方領土外交の失敗が丸山議員の暴言をもたらしたとも言えるのだ。
当然ながら野党は終盤国会で追及する。
しかし、安倍・菅ゲシュタポ政権の事だ。
お得意の公安情報を駆使して、野党の議員の中にも同様の発言をしている例を探し出し、ブーメラン効果を狙うだろう。
さすがに共産党や社民党の議員にはいないだろうが、国民民主党や立憲民主党の中には丸山議員のような議員がいるかも知れない。
そうなれば野党共闘にひびが入る。
つまり与野党にとって丸山議員は一刻も早く議員辞職すべきはた迷惑な野郎なのだ。
丸山議員の議員辞職は免れないだろう。
衆院は議員勧告を与野党一致して決議する事になるだろう(了)
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