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「令和」を指示した安倍首相の本当の間違い

 4月28日のメルマガ第317号(「令和」は安倍首相と中西進氏の合作だったことを認めた読売 )で、「令和」について私が書くのはこれが最後だと書いた。

 しかし、その後の報道でどうしても付け加えたい事が出て来た。

 文字通り平成最後の日に当たるきょう4月30日に、「令和」について最後のメルマガを書いて終わりにしたい。

 私が最後に書きたい事は、きょう4月30日の朝日の一面に掲載された「元号案 首相指示で追加」という見出しの検証記事についてである。

 その検証記事は、28日のメルマガで書いた読売新聞の検証記事とうり二つだ。

 「令和」が3月下旬に初めて提出されたというところまでそっくりだ。

 まさしく、「令和」は安倍首相と中西進氏の合作だったことを朝日も認めたというわけだ。

 しかし、朝日は読売新聞が書かなかった事を書いている。

 すなわち、令和を含めた六つの最終案が3月28日の首相官邸幹部らの協議で決定したた翌日の3月29日に、それらの案を皇太子に事前説明した事が判明したと書いた。

 皇太子への事前説明をここまではっきり書いた記事ははじめてだ。

 その上で、朝日は、これは政治の側が天皇の権威を利用することを禁じた憲法4条違反の疑義があると書いた。

 まさしく朝日は平成最後の4月30日の一面トップで、安倍首相の主導で決められた令和という新元号は、憲法9条違反の疑いのあるプロセスで生まれたと書いたのだ。

 この疑義は、令和の時代を通じて安倍首相に投げかけ続けるだろう。

 安倍首相は、支持率を上げようとみずから前面に出たばかりに、天皇の政治利用と言う大きな誤りを犯したということである。

 しかし、安倍首相の本当の間違いはそれではない。

 朝日の検証記事は、最後に次のような首相官邸幹部の進言を紹介している。

 「首相の元号ではなく、次の時代の元号。政権の政策につなげて『安倍色』を出し過ぎれば政治的リスクになりますよ」

 これこそが、私が早くから指摘してきた事だ。

 いまの安倍首相の政策では必ず令和は平成よりもっと悪くなる。
 
 令和が悪い時代になったら、すべては安倍首相の失政にされる。

 首相官邸幹部の進言を聞かずはしゃぎ過ぎる安倍首相をみて、つくづく安倍首相は愚かで軽率だと思う。

 ずるがしこい小泉純一郎なら決してそんな真似はしなかっただろう(了)

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