きょう4月29日の各紙が一斉に報じている。
安倍首相はトランプ大統領に400億ドル(約4・4兆円)の対米投資を約束したと。
これは日本の自動車企業が米国内に生産拠点をつくる投資だと。
こんな約束を安倍首相が首脳会談でしていたとは、首脳会談を報じたどの記事も書かなかった。
その後も、安倍首相がトランプ大統領にこのような約束をしたことを国民に説明した事はなかった。
だから、日米首脳会談が終わって3日も経つというのに、テレビも新聞も一切この事を報じることはなかった。
それなのに、なぜきょう4月29日の各紙が一斉に報じたのか。
それは、この事実がトランプ大統領の口からバラされたからだ。
すなわち、トランプ大統領は安倍首相が米国を離れてカナダに向かっていた頃、ウィスコンシン州の支援者集会で演説し、そこで日本から金を召し上げたと宣伝したのだ。
その演説の中で明らかにされたのだ。
それを各紙が米国発の外電として一斉に報じたのだ。
安倍首相は国民に隠し、トランプ大統領にこれで勘弁してくれと懇願していたのだ。
自動車業界の尻を叩いて、自動車の規制圧力を避けるために投資を増やすことを約束させ、それを自分の口からトランプ大統領に伝えて、選挙に負けないように自分を助けてくれと泣きついていたのだ。
二人だけの話だから記録はない。
追及されてもそれは自動車企業の判断だと逃げられる。
ここまで首脳会談を私物化した首相がかってあっただろうか。
しかもである。
きょうの東京新聞がロイター通信を引用してハガティ米駐日大使がこう語ったと伝えている。
「トランプ大統領は安倍首相に対し日本の自動車メーカーが米国でもっと生産を増やすように要請し、トランプ大統領はその方向で更なる動きがあると望んでいる」と。
何のことはない。
脅かされたのだ。
安倍首相はかつてトランプ大統領との首脳会談で日本の自動車企業が7つの工場を米国につくると約束したと報じられたことがあった。
それでは足らなと言われ、それでは今度はわかりやすく金額を示して大盤振る舞いしたのだ。
しかもである。
トランプ大統領は安倍首相のいないウィスコンシンの支持者集会で、対日貿易不均衡を強く批判し、なんとかしなければいけない、今交渉中だ、と語ったと言うのだ。
日本が悪い事をしているから弁償させていると言わんばかりだ。
こんな暴言を聞き逃すようでは、安倍首相はそれだけで日本の首相失格で。
これからも安倍首相はトランプ大統領と何度も首脳会談をする。
直近は国賓で来る5月だ。
その時に、我々は安倍首相にトランプ大統領に抗議しろと要請しなければいけない。
大統領、あなたはもっと勉強しろ。
日本は不公正貿易などしていない。
日本車が米国人に人気があるから売れるだけだ。
あなたを助けるために、すでに米国内で生産して米国雇用を増やしているのに、さらに工場を増やすよう日本企業に頼んでのだ。日本企業も協力してくれたのだ。それなのに日本を悪者にして叩くとは何事か。日本企業が怒って投資計画を撤回しても私は知らないぞ、と。
それを国民の目の前で行ってみろ。
我々は安倍首相にそう要求しなければいけない。
トランプ大統領を甘やかし続ければ調子に理不尽な要求がエスカレートするばかりだ。
日本国民の為にトランプ大統領を一喝しなければ7月の参院選で大負けするぞ。
そう我々国民は安倍首相を脅かさなくてはいけないのである(了)
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