驚くべき、しかし、まさに正鵠を得た指摘だ。
きょう発売の週刊プレーボーイ(4月15日号)で、元松岡利勝農水大臣秘書官の池田和隆氏が書いている。
安倍自民党は統一地方選挙も参院選挙も、「程よく負けたい」と言うのが本音だと。
つまり勝ちすぎると、その反動でとんでもない動きがでてきて、政治の勢力図が大きく変わる危険性が高いからだと。
極端に言えば、国政選挙で憲法改憲が出来る衆参両院の三分の二の議席を割り込みたいとすら考えていると。
なぜなら、安保法の成立によって軍事行動が可能になり、米国が改憲を望まなくなったからだと。
米国は日本の自衛隊が米国に言う通けるようになるだけでいいのであって、日本が自らの意思で国防戦略を考えるようになることを望まないからだと。
日本が自立して中国と軍事同盟を結ぶと言い出せばとんでもない事になると米国は懸念していると。
その事を安倍首相も外務省も知っているから本格的な9条改憲などしたくないのだと。
その一方で安倍首相は自分の手で改憲をすると言い続けてきたから国会議員の三分の二を維持すれば改憲をせざるを得ない。
むしろ三分の二を割って改憲出来ないようになったほうが都合がいいのだ、と。
しかし、政権は維持したい。
そのためには地方選も参院選も少しぐらいは負けた方がいい。
いまのままでは、野党が政権交代できるほど勝つことはあり得ないからだと。
これこそが安倍自民党幹部の考えている事だと池田氏は書いているのだ。
私はそこまで言い切る自信はない。
しかし、もしこれが安倍自民党の本音なら、安倍自民党は強い。
どう考えても野党は勝てない。
地方統一選挙も参院選も、盛り上がらない本当の理由はここにあるということである(了)
Comment On Facebook