ついにトランプ大統領がゴラン高原をイスラエルの領土であると正式に認めてしまった。
この暴挙が中東情勢に与える悪影響は言うまでもない。
しかし、より深刻なのは、この暴挙が、武力による領土変更は認めない、とする戦後の国際秩序を公然と破ったことだ。
プーチンのロシアがクリミアを併合した時、オバマの米国は欧州主要国と一緒になってプーチンのロシアを激しく批判し、日本も同調した。
その米国が、今度はトランプ大統領になってプーチンのロシアと同じ事をやったのだ。
これで、ロシアは胸を張って北方領土はロシアの領土だと主張できる。
中国に対して「法の支配」の重要性をくり返す安倍政権は、沈黙せざるを得なくなる。
日本は、米国、ロシア、中国という軍事覇権大国の前で、その存在感を限りなく喪失させていく事になる。
憲法9条の重要性を理解できない安倍首相の日本の行き着く先である。
最も強い立場にあるはずの日本を、最も弱い立場に追い込んでしまったということである(了)
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