EU離脱をめぐる英国の混迷は、ついに再度の国民投票を求める動きにまで発展して来た。
EU離脱の是非を国民投票に付したキャメロン首相の失敗と、その後始末を押しつけられたメイ首相の苦悩はいかばかりかと思う。
国が滅びるような英国の混迷を目の当たりにした安倍首相がためらわないはずがない。
自衛隊明記の憲法9条改憲は、三分の二の多数で国会を通過するかもしれない。
国民投票の過半数を得て自衛隊明記の改憲は、出来るかも知れない。
しかし、それを認めない国民運動は間違いなく起きる。
その動きは、英国のように国民投票のやり直しを求める動きにまで間違いなく広がる。
EU離脱をめぐる英国の混迷を見て、安倍首相は憲法9条改憲に踏み切れないだろう。
かつて中曽根大勲位は朝日新聞とのインタビューで、9条改憲は圧倒的多数の国民がそれを支持するような状況にならないと、血を見る事になると喝破した。
だから、本物の改憲論者である中曽根大勲位でさえ9条改憲は出来なかったのだ。
ましてや、いかさま憲法9条改憲論者の安倍首相に、それが出来るわけがない。
EU離脱の国民投票に踏み切って国が滅びそうになっている英国が、安倍首相の改憲を阻止する事になると思う(了)
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