韓国統一省がきのう3月22日に発表した。
北朝鮮は南北連絡事務所から撤退する方針を伝えて来たと。
米国に対して弱腰な韓国に圧力をかける狙いがあると思われると。
これは、きょうの各紙が一斉に報じた北朝鮮情勢に関する最新ニュースである。
このニュースは、南北融和の動きに水を差す残念なニュースだ。
南北融和の動きが先行したからこそ、米朝首脳会談が実現し、北朝鮮の非核化に向けた米朝交渉が行われた。
そして、たとえ北朝鮮の非核化について米朝交渉が中断しても、南北融和が揺るがない限り、少なくとも朝鮮戦争終結へと事態は進み、朝鮮戦争終結は朝鮮半島の非核化へと進む。
従って南北融和の動きと、それを後押しする文在寅大統領と金正恩委員長の友好・信頼関係が揺ぎ無いものであれば、北朝鮮状況は楽観できる。
その南北融和関係に陰りが出たとすれば事態は深刻である。
そう思っていたら、その深刻なニュースを打ち消す最新のビッグニュースがインターネット上のニュースで飛び込んできた。
すなわち、トランプ大統領はツイッターで、米財務省が21日に発表した北朝鮮に対する追加制裁を撤回するよう命じたとつぶやいたという。
この追加制裁は、ハノイにおける米朝首脳会談が物別れに終わった後、北朝鮮に対し初めて圧力をかける措置となっていたものだ。
サラ・サンダース(Sarah Sanders)米大統領報道官は「トランプ大統領は金委員長に好意を持っており、この制裁が必要だとは考えていない」と説明したという。
やはり米国の対北朝鮮政策はトランプ大統領が決めるのだ。
おりから米国政治はロシア疑惑に関するトランプ弾劾問題がヤマ場に差し掛かっている。
世論調査では弾劾すべきでないとの意見が高まっているらしい。
トランプ大統領が弾劾を乗り越えれば、第三回米朝首脳会談の実現が視野に入って来るだろう(了)
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