ゴーン保釈後のニュースをみて、私の推測は限りなく確信になりつつある。
間違いなく安倍政権と日産は動揺している。
なにしろゴーンの悪口ばかりだ。
変装した事が大失敗だと書きたてている。
自分が悪くないなら、なぜ堂々と出て来なかったのかと報じる。
なぜ記者会見を早く開かないのかと畳みかける。
日産の匿名の社員をして、ゴーンは過去の人、もはや何をしゃべろうと日産の将来には関係ない、などと言わせている。
そういえば、ゴーン釈放の数日前、それまで沈黙を保っていた日産の西川社長は、突如として日経新聞や週刊文春に饒舌なインタビューに応じ、口を極めてゴーン氏の悪口を言っていた。
「ゴーンは日本をなめていた」などと、およそ、まともな人間なら口にしないようなあしざまな表現を使って、日本中にゴーン氏は日本の敵だと言わんばかりの印象操作をしていた。
安倍首相の代弁メディアであるNHKに至っては、連日の早朝ニュースのトップは釈放後のゴーンの動静である。
経産官僚が天下りしている日産が、官邸の経産官僚に泣き込んでゴーン失脚を画策し、日産をフランスから取り戻しましょうと耳元でささやかれた国粋・愛国の安倍首相が、「いいね」と頷き、それを忖度した検察が国策捜査・勾留に動いたのだ。
その正体がばれる事を恐れ、いま安倍政権と日産、検察は動揺しているのだ。
ゴーン事件についていち早く。逮捕、拘留は無理筋だと主張していた郷原信郎元検事はきのうの日刊ゲンダイ(3月8日付)でこう語っていた。
「ゴーン氏の独裁を容認し、腰巾着に徹して社長CEOに取り立てられ、5億円もの高額報酬を得るようになったのが西川社長です。自らも有価証券報告書の虚偽記載について責任を負う立場にあるのに、司法取引で免罪され、そのまま社長を続けるのか。この点をゴーン氏はついてくるでしょう」
「ゴーン氏の戦闘態勢に対抗し、日産と検察も、死にもの狂いでゴーン氏の社会的抹殺を画策して来るでしょう。あらたな容疑を見つけてきて再逮捕に踏み切る事は十分に考えられる。さすがにそこまでやると、検察は法的暴力集団と思われても仕方ありません」
その通りだ。
そして安倍政権と日産は、これから本格化する仁義なき戦いが長引けば長引くほど、国際批判にさらされていく事になる。
大誤算に違いない(了)
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