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新元号の時代の日本を私物化する安倍首相の耐えがたき傲慢さ

 あと一カ月足らずで新元号が発表される。

 新天皇の即位は5月1日だから、新元号の時代が始まるのはまだ2カ月近くあるが、新元号が発表された時点で、国民の気分は事実上、新時代の日本に移る。

 ここにきて、安倍首相が急速に新時代に向けた準備を加速している。

 なぜか。

 それは安倍政権の行き詰まりから国民の目をそらせるためだ。

 しかし、それだけではない。
 
 その一つ一つを見ると、すべての行事を自分に都合のいいように運んでいる。

 あの2月27日の天皇退位30年記念式典がそうだ。

 その直前の2月22日には、東宮御所を訪れ、皇太子に、内外の諸情勢を報告した(いわゆる内奏)と報じらてた。

 皇太子に内奏するとは異例だ。

 そう思っていたら、本当の、目的は、皇位継承にかかる一連の行事や新元号の選定や発表方法に関しても報告したという。

 もちろん安倍首相の異例の皇太子訪問の目的は、ここにある。

 そして今日の二つの報道だ。

 元号の原案に対する意見を聞く有識者懇談会のメンバーが発表された。

 そこに名を連ねた連中は、安倍首相の追従者や権威に弱い者たちばかりだ。

 そして、なんと10月に予定されていた即位を祝う一般参賀が、連休中の5月4日に大幅に前倒しされた。

 これでいつでも安倍首相は、連休明け以降は解散・総選挙に打って出る事ができる。

 この上、もし新元号の一字に自分の名を取った「安」が使われるなら、完全な新元号の私物化だ。

 その上、新元号の発表を、菅官房長官ではなく自分がやってしまえば、単に新元号の私物化にとどまらず、新元号の時代の日本を私物化する事になる。

 あの「平成」の二文字を発表した小渕官房長官の画像が、30年間、折に触れて映し出されたように、新元号の時代が続く限り、発表した安倍首相の顔が、見たくなくても、現れてくるのだ。

 神をもおそぬ安倍首相の耐えがたき傲慢さであり、新元号の日本の私物化である(了)

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