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安倍外交の失敗の本質

 安倍外交の何が問題なのか。

 もちろん、すべてにわたって、ことごとく失敗し、行き詰まっているからだ。

 しかし、単なる失敗ならまだ救いがある。

 政権が替わり、首相が替われば、一から出直せばいからだ。

 安倍外交の失敗の本質は、その失敗が単なる失敗ではないということだ。

 安倍首相の好きな言葉で表現すれば、外交を「不可逆的」に失敗させてしまったことにこそ、その失敗の本質があるのだ。

 今朝早朝のNHKニュースが報じた。

 ロシアは北方領土に、よりによって中国の技術(ファーウェイ)を使った光通信回線を張り巡らせることにしたという。

 ここまでくれば、もはや誰が安倍首相の後になっても、北方領土は永久に返ってこない。

 そして韓国との関係だ。

 ついに文在寅大統領はきのう26日の閣議で「親日を清算し独立運動にしっかり礼を尽くす」と訴えた(らしい各紙)。

 この発言は、韓国国会議長が天皇陛下を戦犯の息子とよ呼び、その謝罪を求め、その発言と撤回を求めた安倍政権に対し、「盗人猛々しい」と反論した事と合わせて考えると、もはや韓国は日本を相手にしないということだ。

 日本との友好関係を絶って、北朝鮮や中国との関係を重視するほうが得策だと決断したということだ。

 ここまで来れば、もはや誰が日本の首相になっても、日韓関係は元には戻れない。

 おそらく安倍首相は、最後は、その対米従属を耐えきれないところまで徹底させて、日米同盟関係すら耐えきれないほど悪化させてしまうかもしれない。

 つまり、安倍首相は、これまでの指導者が築き上げてきた戦後の日本外交を、「不可逆的」に壊そうとしているのだ。

 だから一刻も早く引責辞任しなければいけないのに、わずか1年で腹痛辞任した恥を挽回しようと、歴代首相在位最高記録を更新しようと、なりふり構わず居座っている。

 日本の不幸、ここに極まれりである(了)

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