きのうの国会で立憲民主党の江田憲司議員が安倍首相の対ロ交渉を次のように質したらしい、
安倍首相はプーチン大統領と通算25回会談しているが日本で会談したのは1回だけだ。これでは交渉のテーブルにつく前に負けていると。
これに対して安倍首相は次のように答えたらしい。
こちら側が何回も(ロシアに)行っているという非難があることは承知していると。
そういう非難を浴びても解決をしなければいけないと。
このやり取りを知って、私は今行われている米中貿易協議を想起した。
今朝の早朝のNHKニュースが、安倍首相とトランプ大統領の首脳電話会談の後に、二番目のニュースとして報じていた。
米中閣僚級協議が次回はワシントンで開かれると。
まさしく米中協議はワシントンと北京の交互で行われている。
中国は譲歩をしつつも肝心なところでは譲ろうとはせず交渉が長引いている。
それでもトランプ大統領は期限の3月1日を延長してまでも合意を図ろうとしている。
まさしく、中国は米国とがっぷり四つの交渉をしているのだ。
私が注目したのは交渉の顔ぶれだ。
中国の担当閣僚はいつも一人だ。
これに対し、先の北京の交渉では米国はライトハイザー代表ともうひとりの二人の閣僚が訪中して交渉に臨んだ。
今度のワシントンの交渉では更に増えて三人の閣僚が対応すると報じられた。
しかし中国は同じひとりの担当閣僚だ。
ここに私は習近平の対米交渉に取り組む姿勢を見る思いだ。
どんなに難交渉であっても、決して米国に弱みは見せることはない。
安倍首相はプーチン大統領との交渉に臨むにあたって、習近平の爪の垢でも煎じて飲んだらどうか。
そういえばプーチン大統領はかつて習近平と石油Ý売買交渉をした時、手ごわいとぼやいたことがあった。
安倍首相を相手ではさぞかし楽勝だと思っているに違いない。
そう思われたら、もはやまともな外交は出来ないということである(了)
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