予算委員会の真っただ中にもかかわらず、河野外相がドイツに外遊している。
何のための外遊か?
きのう2月17日まで開催されていた「ミュンヘン安全保障会議」に日本を代表して出席するためだ。
そのミュンヘン安保会議で何が議論されたか。
主催者のメルケル独首相が国際協調の重要性を訴えて会場の拍手を誘った。
しかし、それもつかの間、次に登壇したペンス米国副大統領は中国、ロシアをけん制し、返す刀でイラン核合意離脱を欧州諸国に求めた。
これに対し、中国の楊潔チ共産党政治局員とロシアのラブロフ外相が批判。
イランがシリアのイラン軍拠点を攻撃した事を国際法違反だと批判し、報復を示唆した。
まさしく軍事力による威嚇合戦だ。
歴史の逆行だ。
そんな時こそ憲法9条を世界に誇る日本の出番だ。
ところが、どの報道を見ても河野外相の言葉は見当たらない。
一体、日本の外相はミュンヘンまで出かけて何をしていたというのか。
ラブロフ外相と会って北方領土問題で物別れに終わり、唯一合意したのは今度は日本で交渉を続けましょうということだ。
そして韓国外相の、「謝罪も撤回もなかった」という反論について、日本記者団にこう言い訳をしている。
「これまで『謝罪と撤回を求める』と再三再四言っている。対応を求めるとはそういうことだと先方も理解しているはずで、『知ららない』ということにはならない」(2月18日東京新聞)と。
これま、まさしく、外相会談ではみずから直接、「謝罪と撤回」を求めなかったということだ。
そのことを認めたも同然だ。
韓国外相の反論が正しかったわけである。
これまでにも恥ずべき外相はたくさん見てみてきたが、私にとっては河野太郎は戦後最低の日本の外相である(了)
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