私は2月24日に行われる天皇在位30年記念式典は取りやめるべきだと思っている。
間違いなくそれは天皇陛下の気持ちにそぐわないものであるからだ。
かつて 2013年4月28日に安倍首相は、憲政記念館でサンフランシスコ講和条約発効の日を記念して「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」を行った事があった。
しかしその同じ日に沖縄では、宜野湾市の海浜公園において、「4.28『屈辱の日』がってぃんならん(許せない)沖縄大会」が開催された。
すなわち沖縄にとっては、その日は日本から切り離されて米軍の統治下に置かれた屈辱的な日であるのだ。
沖縄が悲しみ、怒る日にあわせて祝賀式典を行い、最後は万歳三唱までさせた。
あの時の天皇陛下の戸惑った表情を今私は思い起こす。
今度の天皇在位30年記念式典もまさしくそのようなものになる。
いずれも自らの支援団体である日本会議の意向に沿ったものだ。
日本会議の意向を天皇の意向より優先する首相など、この国の首相にとどめていいと言うのか。
しかも、天皇在位以30年記念式典を企画・閣議決定した時と今では更なる情勢の変化がある。
すなわち戦犯の子息である天皇陛下の謝罪を求めた韓国との間で、いま日本は底の見えない日韓関係の悪化の中にある。
一番心を痛めておられるのは天皇陛下に違いない。
そんな時に天皇陛下の在位30年式典など天皇皇后両陛下を苦しめるだけだ。
天皇陛下は自ら反対の意思を表明できない。
これは安倍首相の究極の天皇陛下いじめだ。
最後の最後まで天皇陛下をいじめ通した安倍首相を国民は許していいのか。
いまこそメディアはそう国民に問いかけるべきである(了)
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