前回のメルマガで、まさか日本は米国の対イラン包囲網の国際会議に参加しないだろうなと書いたばかりだ。
そうしたら今朝の各紙が小さく伝えた。
安倍首相はきのう13日にイランのラリジャニ国会議長と官邸で会談し、日本は米国が離脱したイラン核合意を引き続き支持するという立場を伝えたと。
どのような表現を使ったかこの記事だけでは分からない。
しかし、これがもし本当なら、安倍首相はトランプ大統領と一線を画したということだ。
トランプ大統領が最も重視している対イラン包囲網に日本は加わらないということだ。
これはものすごい対米自立外交である。
しかし、どうしても額面通りには受け取れない記事だ。
タイミングがあまりにも出来過ぎている。
それに、なぜメディアはイランの国会議長が来日していたというのに、その事を事前に報じなかったのだろう。
そして、イランの国会議長と安倍首相が会談し、安倍首相がイラン核合意を引き続き支持するとイランに伝えたというのに、それを大きく報じなかったのだろう。
イランの国会議長はこの安倍首相の発言に大喜びし、評価したに違いないのに、イラン国会議長の反応について一切言及しないのはなぜだろう。
私には不思議でならない。
安倍首相お得意の、いつもの二枚舌外交であることが分かっているから、ニュースに値しないということなのか。
それともトランプ大統領に気づかれないように、安倍首相がメディアに騒ぎ立てるなと指示でもしたのか。
いずれにしても、米国・イスラエルとイランの関係は、中東のみならず世界の大きな問題としてまもなく表面化して来る。
私は米国の主催する対イラン包囲網の国際会議の結果と同時に、安倍・ラリジャニ会談について、明日以降のメディアがどう報じるか、注目したいと思っている(了)
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