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片思いでは外交は務まらない

 きょうはロシア関係の事ばかり書いているような気がするのでこれで止めるが、どうも安倍首相の対ロ外交は片思いに傾きすぎるように思える。

 ロシアは片思いが通じる相手ではないのだ。

 いやロシアに限らず片思いは、ドラマのテーマにはなりえても、外交には禁物だ。

 最近の二つの記事を見てそう思った。

 3日ほど前の新聞に一段の小さな記事があった。

 すなわちプーチン大統領と金正恩北朝鮮労働党委員長が、今春、東シベリアのウランウデというところで会談する可能性があると2月4日のインタファックスが報じたという記事だ。

 私はその可能性は高いと思っている。

 場合によっては2月末に決まった二回目の米朝首脳会談の前後に行われるかもしれない。

 昨年6月に最初の米朝首脳会談が行われた時、蚊帳の外に置かれているのがロシアと日本だった。

 もしロシアと北朝鮮の首脳会談が行われるなら、いよいよ安倍首相だけが一人取り残されることになる。

 プーチン大統領の安倍首相に対するもうひとつのひじ鉄だ。

 もうひとつの記事は、発売中の週刊文春が報じた「谷内ヲ相手トセズ」という記事だ。

 すなわち、1月22日にロシアで行われた二人だけの日ロ首脳会談の直後の開かれた少人数会議(首相、外相のほかに二人の会談)の人選について、ロシア側が直前になって、谷内正太郎内閣安全保障局長のカウンターパートであるパトルシェフ安全保障会議書記を、オレシュキン経済発展相に変えたいと言ってきたという記事だ。

 急きょ谷内正太郎内閣安全保障局長の代わりにオレシュキン経済発展相のカウンターパートである世耕経産相が出席することになったという。

 その理由は、表向きには経済開発を重視するロシア側に意向に見える。

 しかし、現実はロシア側が谷内正太郎内閣安全保障局長を避けたからだという。

 もしそうだとしたら、プーチン大統領は片思いの安倍首相に付け込んで、思い通りの交渉をしようとしているということだ。

 片思い外交は危ういという動かぬ証拠である(了)

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