きのうの日刊ゲンダイ(1月25日号)に驚くべき記事を見つけた。
なんとダボス会議にでかけて行ってまで、昭恵夫人の作った日本酒を売り込んでいたというのだ。
すなわち、現地時間23日の夜、ダボス会議にあわせてスイス・ダボスで日本の食文化紹介の「ジャパン・ナイト」と称するイベントが開かれたという。
そこで安倍首相は福島県会津若松市の老舗が醸造した日本酒「やまとのこころ」をこう売り込んだと言う。
「世界平和を祈りながら飲んで」と。
実はこの酒、昭恵夫人がみずから「昭恵農場」と名づけた山口県下関市の田んぼで育てた米をざわざわ原料にしているというのだ。
安倍首相はそれを知った上で、明治維新の経緯に触れながら、 かつて長州の酒米を会津の酒屋が使う事はあり得なかった、「やまとのこころ」は平和の象徴だ、と軽口をたたいて会場の笑いを誘ったというのだ。
モリカケ疑惑で国政の私物化、公私混同、身内びいきをさんざん批判され、まだその疑惑は何ひとつ晴れていないのに、とんでもない軽口だ。
ところが、この噴飯物の安倍発言を報じる大手紙は皆無だ。
多くの記者が同行していたと言うのにである。
そう思っていたら、きょう1月25日に毎日新聞が一段の小さな記事で書いていた。
安倍首相は23日夜、ダボスで日本文化の紹介イベントに出席し、「国会もはじまるので少し慎重に」とあいさつを切り出して会場の笑いを誘ったと。
2017、18年の通常国会では森友・加計学園をめぐる問題などの答弁で批判を浴びており、今年の通常国会の前に自身を戒めた形だ、と。
おそらく安倍首相は気づいたのだ。
「やまとのこころ」を紹介したあとで、これはまずかったと。
それを取りつくらうために「国会もはじまるので少し慎重に」と人から言われる前に自分自身に言い聞かせたのだ。
ならば野党は日刊ゲンダイの記事を引用し、国会で追及しなければいけない。
安倍夫妻のアキレス腱を攻める事を忘れてはいけない(了)
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