きょうの各紙の報道は、日ロ首脳会談の結果が分かったのは昨晩の深夜だったこともあって、締め切りに間に合わなかったと見え、首脳会談後の一切の分析報道はない。
いずれも日本政府から事前に配布されたブリーフィング資料に基づいた予定稿ばかりだ。
だから明日以降に様々な事が報じられるだろう。
しかし、所詮は職場放棄した日本のメディアだ。
真実に迫るものは皆無だろう。
それにくらべて海外の報道は参考になる。
たとえばネット上で流れるブルームバーグ(筆者註:ニューヨークに本社を置く米国の経済・金融情報の配信、通信社)はベオグラード発Ilya Arkhipov 氏の記事としてこう報じている。
会談後にロシア大統領府のペスコフ報道官は「相互の信頼感を強化することが必要だ」と発言。「その実現に向け最善の道は、あらゆる可能な分野で貿易と経済の協力を進めることだ」と主張したと。
(その会談について)ロシアの元駐日大使で副外相を務めた経験があるアレキサンダー・パノフ氏は、安倍首相には時間がなくなりつつあり、同首相が平和条約を締結できなければ日本には誰も問題解決に取り組もうとする政治家はいないだろうと指摘したと。
プーチン大統領にはそのようなプレッシャーはないとし、「平和条約の交渉は長くなることがいまや明白だ。領土問題をいつ解決できるかは誰にも分からない」と語った、と。
まさしくその通りだ。
安倍外交はここまでロシア側に見透かされているのだ。
もはや安倍首相では北方領土問題は解決出来ない動かぬ証拠である(了)
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