新党憲法9条

憲法9条それは希望

通りがかりのタクシーの運転手に勇気をもらう

 政治活動を本格化するために立川にひとり住み始めて2か月ほどが経った。

 どこに住んでも私の一日は未明に近くのコンビニに行って各紙を買い求め、その日のメルマガを書く事にある。

 その後は街頭演説をしたり、人と会って賛同者を見つけることにつとめる。

 その日も、そんな一日だった。

 散歩がてらに夕食の買い物をした帰りだった。

 年が明け、日が少しずつ長くなってきた事を感じさせる午後5時ごろだったろうか。

 両手にポリ袋をもって速足で歩いていると、通りの向かい側から声がかかったような気がした。

 そっちの方を見ると薄暗い中に黒色のタクシーが信号待ちをしており、運転席から声がかかったのがわかった。

 目を凝らしてみたが、一面識もない運転手だった。

 メルマガの読者であるという。

 立川の演説を聞いたという。

 選挙カーらしきものを見かけた、いつでも運転を手伝う、という。

 すべてが聞き取れたわけではなかったが、確かそう聞こえた。

 ありがたいことだと思った。

 どうなるかわかりませんが、選挙に出る事になればその時はよろしくお願いしますと伝えようとしたら信号が変わり、タクシーは動き出した。

 正直言って、私はこの2か月間、だんだんとやる気をなくしつつあった。

 既存の政党、政治家の生き残りをかけた何でもありの選挙合戦が始まり、そんな選挙にこころざしひとつで新党を掲げて立ち向かう事が、いかに不毛でバカげたことか、その思いが強まるばかりだったからだ。

 しかし、この思いがけないタクシーの運転手の激励に、私は勇気づけられた。

 私が目指すのは、衆院選になった時に、再び立川、日野、国立の東京21区から立候補し、あの時投票してくれた6655人の期待に今度こそ応える事だ。

 今度こそ、誰もがうなづく野党共闘候補になって、安倍自公政権の候補者と一騎打ちして見事に勝利することだ。

 勝利して、新党憲法9条外交を実行することだ。

 砂川と沖縄を結ぶ平和の戦いに完全勝利し、米国の戦争と決別する日本を取り戻すことだ。

 間違いなく世界はそんな日本を歓迎してくれるだろう(了)

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