安倍首相は英国とオランダの外遊からとっくに帰国しているはずだ。
しかし、メディアの前に一向に姿を見せない。
メディアが報道しようとしない。
よほど報告すべき内容のない、無意味な外遊だったということだ。
しかし、それだけが理由ではないだろう。
それだけなら、いつものように嘘をついてその成果を並べ立てればいいのだ。
しかし、今度はそうしなかった。
本当の理由は、あらゆる面で問題が噴出しているので、それを聞かれると窮するのでメディアから逃げたのだ。
その窮地のひとつが北方領土問題であることは間違いない。
なにしろ、きょう1月14日から外相会議が開かれ、月末には安倍・プーチン首脳会談が開かれる。
それにもかかわらず、ロシア側がまたしても日本を批判した。
すなわち、河野・ラブロフ外相会談直後に共同記者会見を開こうとしたら河野外相がそれを拒否したと。
これは不可解で矛盾していると。
ここまでバラされたら、もはや隠し事は出来ない。
外相会議は成果なく終わり、月末の首脳会談は取りやめになってもおかしくない。
これではさすがの安倍首相もメディアから逃げるはずだ。
と、ここまで書いたところで、ひょっとして、裏があるのではないかと疑ってみる。
つまり、交渉が難しいものであることをさんざん煽っておいて、電撃的に解決する
事を狙っているのいではないか。
河野外相ではだめだったが、安倍・プーチンの首脳会談で一気に合意し、究極の政治決着だと宣伝するシナリオが、プーチン大統領と安倍首相の間で出来ているのではないか。
損な役回りを河野外相に押しつけるという究極の河野つぶしではないのか。
そう思いたくなるほどの北方領土交渉の行き詰まりだ。
しかし、やはりどう考えてもそのようなシナリオはないだろう。
ということは、北方領土交渉は失敗に終わるということだ。
2島返還だ、いや4島だと、さんざん論争をさせておいて、何も合意できなかったとすれば、さすがに安倍首相は引責辞任せざるを得ない。
それほど窮地に立たされているに違いない。
メディアの前に姿を現すどころの話ではないのかもしれない(了)
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