私にとってこれ以上ない貴重な情報をきょう1月9日に日経新聞が提供してくれた。
その情報は、「迫真 迫る代替わり3」という連載記事の中にあった。
その記事は、今年(2019年)はG20やアフリカ開発会議や皇太子即位の儀式やらで外交ラッシュの年であることを解説し記事だ。
その中につぎのようなくだりを見つけた。
「・・・昨年12月、程永華駐日中国大使(64)らは習近平国家主席(65)を4月末までに国賓待遇で招いてはどうかとの申し入れを強めた・・・」
この記事は、次のような文脈で書かれている。
すなわち、昨年11月末、安倍首相は新天皇の最初の国賓としてトランプ大統領を招待し、これをトランプ大統領が「大変光栄だ」と受け入れたと報じられたことがあった。
それを見た中国が、対抗意識から、それなら、今の天皇との会見を4月末に行いたいと強く申し入れて来たというわけだ。
しかし、事実はそうではない。
安倍首相は、もともと習近平主席の訪日実現を希望し、来年6月の大阪のG20に合わせ習近平国家主席を国賓として迎えようとしていた。
しかし、それでは中国の元首が米国の大統領より先に新天皇の国賓となる。
日米同盟最優先の安倍首相としては、何としてでもトランプ大統領を新天皇の国賓第一号にしたかった。
そこで急きょ安倍首相はG20に先駆けてトランプ大統領を訪日させたのだ。
そして、中国が習近平国家主席に4月末までの訪日を要請したのは、決してトランプ大統領に先を越されたからではない。
習近平国家主席は民主党政権下の副主席の時、訪日して今上天皇に謁見している。
だから今上天皇が4月末に退位される前に、今度は国家主席となって、どうしても今上天皇に謁見したいのだ。
そして、そのことは今上天皇の願いでもある。
今上天皇は1992年に自らの希望で訪中されている。
退位前に今一度中国の国家主席を国賓として迎え、アジアの平和の重要性を訴えたいのだ。
4月末までにはまだ十分時間がある。
安倍首相がそう決断すれば実現は可能だ。
すでにトランプ大統領は今上天皇に謁見している。
日米同盟優先に反しない。
習近平主席の4月末までの訪日実現は何の問題もないはずだ。
果たして安倍首相は決断するのか。
私は最大の関心を持って注目したいと思っている。
もし日程的に困難だとか、皇室行事がつまっていて天皇陛下の健康上困難だという理由で握りつぶすのであれば、これ以上ない今上天皇に対する意地悪だ。
中国を訪問された今上天皇の最後の願いは在任中の韓国訪問だった。
安倍首相は知っていながらその実現に動こうとはしなかった。
そして今度の習近平国家主席の退位前の国賓受け入れである。
もし、この中国側の要請さえも握りつぶすのなら、安倍首相の今上天皇いじめはここに極まれりだ。
安倍首相の韓国、中国嫌いはここに極まれりだ。
そんなことが安倍首相に許されるのだろうか(了)
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