安倍内閣の支持率が軒並み急降下している。
支持・不支持がほぼ拮抗し、中には逆転したものもある。
これだけ世論回復のためのパフォーマンス政策を重ねても、支持率上
がらないどころか下がっている。
これだけ野党共闘がもたもたしているのに、支持率が上がらないどこ
ろか下がっている。
これは安倍首相にとって致命的だ。
これを要するに、国民はもはや安倍政権にうんざりしているというこ
とだ。
そこで思い出すのは1960年の安保闘争である。
きっかけは安保改正と言う名の対米従属の固定化だった。
しかし、それ以上に国民が反発したのは、岸信介首相に対する反発だ
った。
いままさにその歴史が繰り返されようとしているのではないか。
国民の反発は、もちろん安倍政権の失政の数々に対してだ。
安倍首相の強行するすべての政策に不支持率が高く、安倍政権の目玉
だったアベノミクスに対する失望率が一番大きいのだからどうしようも
ない。
どうみても、もはや安倍首相に打つ手はない。
支持率は上がりようがない。
しかし、世論調査に隠された不支持率の本当の理由は、政策に対する不
満もさることながら、安倍首相に対する嫌悪感なのだ。
もううんざりだ、顔も見たくない、そういう直截的な感情に違いない。
そうだとしたら、今こそ野党は「平成の安保闘争」の標語で共闘を組む
べきではないか。
あの時のようなデモは不要だ。
デモは社会を混乱させるし犠牲も大きい。
政治に関心の低い一般国民を離れさせる。
それよりも、来年の国政選挙で、投票一つで、安倍政権を倒すのだ。
主役は「声なき」一般国民だ。
野党だけでは無理なら、自民党の反安倍議員を巻き込んで、安倍派
の国会議員をすべて落選させ、与野党共闘をやればいいのだ。
その結果何が起きるか。
落選した反安倍派議員の数だけ、野党の議席数は増える。
自民党の数は減るが、第一党の座は守れる。
その結果、反安倍派の自民党を中心にした超党派の連立政権が出来る
事になる。
私がいうところの、緊急避難的挙国一致内閣である。
安倍・菅暴政が6年以上もわたって残したこの国の難題は、もはや
どんな政権が来ても容易に解決出来ない。
政権交代の応酬をやっている余裕はない。
与野党が一致して解決策を見つかなければいけないほど滅茶苦茶に
なってしまったのだ。
政治に対する不信とあきらめが蔓延してしまった。
政治家たちが向かい合うべきはそのような国民なのである。
いまこそ「平成の安保闘争」で安倍・菅暴政コンビをリセットだ。
辺野古埋め立ての強行はまさしくその引き金になる。
誰かがそれを言いださなければいけない。
行動を起こさなければいけない。
何事も祖父の岸信介首相を手本に、それを超えようとしている安倍
首相だ。
平成の安保闘争で退陣するなら本望だろう(了)
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