私は11月18日のメルマガ第715号で書いた。
カショギ記者の殺害を命じたのはムハンマド皇太子だと断定したCIAの報告書は衝撃的だと。
しかし、これはあくまでもワシントンポストの報道であり、CIAの最終報告書が公表されるまでは予断を許さないと。
はたして、トランプ大統領は、カショギ記者殺害の指示をムハンマド
皇太子が行ったことを公式に認めるだろうか、と。
どうやら私の予想は的中したようだ。
きょうの各紙が一斉に報じた。
トランプ大統領は17日、誰が事件に関与したかについては、米中央情報局(CIA)の詳細な調査報告書を20日に受けると明らかにしたと。
CIAはまだ何も判断を下していない。時期尚早だと。
これを要するに、CIAの最終報告書においてはワシントンポストの報道に反してムハンマド皇太子の指示があったと断定されないということだ。
トランプ大統領の意向で真相は曖昧にされて終わる。
かくてムハンマド皇太子は生き延び、サウジアラビアはますますトランプの米国に従属する事になる。
中東政治の不条理は続き、米国とイスラエルの一体化は進み、中東情勢のさらなる不安定化は避けられないだろう(了)
Comment On Facebook