きょう11月10日の朝日新聞が報じた。
日米両政府は、日ロ首脳会談を14日にシンガポールで行う方向で最終調整に入ったと。
この朝日新聞の記事だけなら私は驚かない。
またしても外遊し、その機会にパフォーマンスの首脳会談をくり返すという、いつもの安倍地球儀俯瞰外交でしかないからだ。
国会の合間に外遊するのではなく、外遊の合間に国会に出席する、という、私の冷やかしを地で行くような頻繁で無意味な外遊でしかない。
ところがきょう11月10日の毎日新聞が、こうスクープ報道した。
なんと安倍首相は、今度の日ロ首脳会談で、平和条約締結に向けた北方領土交渉の加速を提案する調整に入ったというのだ。
そして、条約締結後の歯舞、色丹2島の引き渡しを明記した1956年の日ソ共同宣言の確認から入り、国後、択捉2島の帰属問題を詰めたい考えだという。
これは、とりもなおさず、安倍首相が、これまでの日本外交の原則をかなぐり捨てて、2島先行返還に舵を切ったということだ。
2島先行返還は受け入れられないと言っておきながら、歴史に名を残すために、鈴木宗男の進言に従ったのだ。
その言い草がいい。
「自分の手で平和条約を締結すると常々言って来た。考えに少しの後退もない」と。
いいだろう。
私はプーチンが今年中に、前提条件なしに平和条約を締結しようとくせ玉を投げて来た時、それに即座に応じなかった安倍首相を笑った。
そして、2島先行でもいいから北方領土を取り返して見ろと檄を飛ばした。
それに気づいて、遅ればせながら政治決断したなら褒めたい。
しかし、そうならないだろう。
なぜなら、安倍首相にはトランプ大統領との良好な関係を損なう度胸は無いからだ。
プーチンの要求に応じて、返還後の北方領土に在日米軍を置かないという約束は出来ないからだ。
かくてまた、何一つ物事は進まないけれど、やってる感をメディアに書かせて内閣支持率を上げるパフォーマンス外交が繰り返される。
どこまで行っても無意味な安倍外交の時間浪費だ。
私の予測が外れ、たとえ2島でも本当に返って来るのなら、あと何年安倍首相が首相を続けようと私は文句は言わない(了)
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