中間選挙が終わった。
結果は想定内だった。
つまり上院は共和党優位にかわりなく、下院は民主党が逆転してねじれ現象が起きたという予想通りの結果だった。
しかし、この予想通りの結果をどう見るかは人によって異なる。
私はこれで二年後の大統領選でのトランプの再選はなったという見方に与する。
そして、今度の選挙で目立った、女性と若者がトランプを嫌ったという米国に注目する。
二年後の米国は様変わりするだろう。
もしそうであれば、これからの二年間の対米外交は、トランプにおもねる必要はないという事だ。
それは何も急に安倍首相が反トランプになれという事ではない。
安倍首相はこれまで通りトランプに従属するしかなく、そうしてればいいのだ。
しかし、安倍首相の後に続く首相候補者は、いまから民主党の動向をよく見極めて、民主党とのパイプを強化して行かなくてはいけない。
そして、そのことは安倍政権では無理だ。
ここまでトランプとの個人的を重視して来た安倍首相だ。
安倍政権はトランプ政権と運命を共にするしかなく、トランプの退場と共に退場するしかなくなったのだ。
それが、今度の米国中間選挙が教えてくれる事である。
果たして、安倍首相の後に、誰がこの国の首相になり、その首相がどのような対米自主、自立外交をしてくれるか、である。
いまのところ、誰が安倍首相の後になるのか、まったく見えてこない。
はっきりしている事は、今の野党では、正しい対米外交が出来そうな政治家は皆無だということだ。
同時に自民党の中から誰が急浮上するのかもまた見通せない。
ひょっとして意外な人物が現れるのかもしれない。
しかし、誰が日本の首相になっても、国をあげて新しい米国と、健全で正しい関係を構築するしかない。
挙国一致してトランプ後の米国と向かい合っていかなければいけない。
それほど大きな歴史的転換期にあると私は思っている(了)
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