日本は骨の髄まで米軍に支配されている。
この、あまりにも不愉快、不都合、不正義な報道を見ない日はない。
たとえばきょうの東京新聞「ニュースの追跡だ」
米軍と日本の各省の官僚たちで構成される日米合同委員会という密室会議が、自衛隊の宮崎県新田原基地などを米軍施設として整備する事を決めたという。
普天間返還に伴う機能移転であるが、普天間以上の機能を与えるという。いわゆる焼け太りだ。
焼け太りはそっくりそのまま辺野古に出来る米軍新基地だ。
たとえばきのうの東京新聞だ。
安倍政権が米国の言い値で次々と買わされている高額兵器ののツケが、たまりたまって単年度では払いきれず、後年度に分割して負担(リボ払い)させられている。その残高が5兆円を超えたという。
たとえばきのうの日刊ゲンダイだ。
陸上配備型迎撃ミサイルシステム(イージスアショア)の配備先である山口と秋田が受け入れに反対しているから、防衛省は水質汚染や電磁波の人体への影響がないか調査をするという。
しかし、調査したところで変更は出来ない。
イージスアショアは日本を守るためではなく、北朝鮮から発射される米国向けのミサイルの迎撃が目的で米軍が決めた場所だからだ。そこに設置するしかないのだ。
このほかにも、不都合、不愉快、不正義な日本の主権放棄の例は数えきれない。
たとえば米軍の横田基地上空は米軍の管制下にあるから民間機が自由に飛べないのだ。ついに米国は観光誘致の増便まで駄目と言って来た。
たとえば米軍の横田基地にオスプレイが10月1日から正式配備された。
しかし、これは沖縄に配備されているオスプレイと違って敵地攻撃用だ。事故率が高い。
しかも日本の防衛ではなく中国へ攻撃するためだ。
そして中国への攻撃は起こらないから訓練ばかりしている。
つまり都心の上空がオスプレイの低空訓練場になっているのだ。
これらひとつひとつがバラバラに報道されるから国民は気づかない。
しかし、それを、まとめて一冊の本にして、「ここまで日本は米軍に支配されている。それでいいのか」とタイトルをつけて売り出せば、さすがの国民も気づくだろう。
このままでは、戦争が起きなくても日本国民は米軍に生活を奪われると。
憲法9条など、もはやあってもなくても、変えても変えなくても、どうでもいいのだ。
日米安保条約をなくさない限り、米軍の支配はこれからも進む一方なのだ。
それを国会で警鐘を鳴らし、安保反対と叫ぶ政党が出て来ないのが不思議である(了)
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