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風雲急をつげてきたサウジ情勢

 カショギ記者の殺害に関するトランプ大統領の発言が、毎日のように変わる。

 しかもサウジに対して厳しくなる一方だ。

 私はトランプ大統領は、カショギ記者殺害の責任がサウジ政府にあるところまでは認めても、ムハンマド皇太子を追いつめるところまではいかないと高をくくって来た。

 ムハンマド皇太子の失脚だけは防いで、サウジアラビアの混乱をくい止めると思っていた。

 ところが、今朝のテレビのニュースを見て驚いた。

 英国紙が、カショギ記者を殺害したのはムハンマド皇太子の指揮下にある暗殺部隊だったと報じたというのだ。

 批判するものは残らず指を切れとムハンマド皇太子が命じたと報じたというのだ。

 これには驚いた。

 ムハンマド皇太子が自ら主催する国際会議に現れて遺憾の意を表敬し、自らの責任を逃れようとしたばかりだったからだ。

 そうしたらもっと驚いたニュースに接した。

 ついにトランプ大統領がムハンマド皇太子の関与に言及したというのだ。

 こうなってくるとムハンマド皇太子の引責辞任も視野に入って来た。

 トランプ大統領に見放されたらさすがのムハンマド皇太子も逃げられない。

 米国に見放されたらサウジ王制はひとたまりもない。

 何事も米国に追従する日本だが、特に中東情勢の情報は米国に頼るしかない。

 菅官房長官まで急にサウジに厳しくなった。

 どうやらサウジ情勢は私の予想が外れて風雲急をつげる事になりそうである(了)

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