きょう10月24日の地方紙(下野新聞)に、田中優子法政大総長の沖縄知事選に関する論評が掲載されていた。
その要旨は、翁長知事の遺志を継いだデニー玉城氏の圧勝は当然の結果であり、むしろ辺野古問題を避け、菅官房長官や小泉進次郎氏の応援に全面的に頼った佐喜真候補は、沖縄の県民の気持ちを逆撫でし、負けるべくして負けた、というものだ。
その通りだ。
しかし、私がここで言いたい事は、佐喜真候補の事ではない。
田中優子法政大総長の論評の中に書かれていたつぎの一節である。
「・・・法政大には沖縄文化研究所がある。72年の設立当時、翁長氏(翁長前沖縄県知事)は現官房長官の菅義偉(よしひで)氏と共に、法政大学の法学部の学生だった。昨年、母校で講演した翁長氏は、沖縄の現実を東京の人々にぜひ知ってもらいたい言う気迫に満ちていた・・・」
この文章自体からは、沖縄文化研究所なるものがどういう経緯(ちなみに72年は沖縄返還の年である)で設立され、沖縄の基地問題についてどういう立場なのか、わからない。
翁長氏や菅氏が沖縄文化研究所の関わっていたかどうかはわからない。
しかし、翁長氏と菅氏が同年代で、しかも同じ頃に法政大の学生だったことを教えてくれる。
それだけで十分だ。
その二人が同窓生である事だけで十分だ。
お互いにそれを知らないはずがない。
かつての同窓が、ここまで悩み、訴えていたのに、菅氏は一顧だにしなかったのだ。
菅義偉という政治家の本性を見る思いである。
同窓生の声さえ一切耳を傾けなかった菅官房長官である。
翁長知事と同じことをくり返していては、デニー玉城氏は菅官房長官に翻意させることなど100%あり得ないと心得るべきだ。
デニー玉城氏は翁長知事を一日も早く超え、まったく新しい戦略で菅官房長官に挑まなくてはいけない(了)
Comment On Facebook