選挙活動を経験したおかげで、私は路上でチラシなどを配る人に出くわすと、それまでは面倒で一切受け取らなかったのに、断るのは悪い気になって必ず受け取るようになった。
チラシを受け取ってもらわなかった時の、何ともいえない屈辱感を思い出すからだ。
そういう思いをさせては気の毒だと思うからだ。
今回もそうだった。
駅に向かって急いでいた時に、駅前で「日蓮大聖人の仏法」という文字の入ったチラシを配っている婦人に出くわした。
創価学会関係者かと思って聞いてみた。
そうだったら憲法9条を守らなくてはいけないとひとこと言おうと思ったからだ。
そうしたら帰って来た返事は、「わたしたちはそうではありません」というものだった。
そして電車の中でそのチラシを読んだ。
なんと創価学会と敵対する宗教団体らしい。
日蓮宗にもいろいろあるのだ。
しかし、私がここで言いたいことはそのことではない。
そのチラシの最後はこう締めくくられてた。
「日蓮大聖人を信じるか背くかによって、日本国の有無も、人類の存亡も決するということである。
いま世界は核兵器使用の第三次大戦の瀬戸際にあり、人類は滅亡の危機に瀕している。その中で日本は軍事超大国・中国の侵略におびえている。
この大国難には、日米安保も第九条も虚しい。
今こそ全日本人は、大慈大悲・絶大威徳の日蓮大聖人に帰依し奉り、国立戒壇を建立して金剛不壊の仏国を築かねばならない」
日米安保も憲法9条もむなしい、というところがすごい。
信じる者は救われる、とは、こういう事をいうのかと思った(了)
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