きょう10月3日の読売新聞がワシントン発山本貴徳記者の記事として一大スクープを書いた。
もっとも、これはトランプ大統領が記者会見で語った事らしいので、公開情報だ。
独自の取材でスクープ報道したのではない。
トランプ大統領の記者会見を、他紙に先駆けて、問題意識を持って真っ先に読売新聞が報道した。
そういう意味でのスクープ記事である。
それでも極めて重要なスクープ報道だ。
どういう記事なのか。
それは、トランプ大統領が、米国の恫喝で日本が二国間交渉に応じざるを得なかった、という舞台裏を明かしたという記事だ。
すなわちトランプ大統領は10月1日の記者会見で、カナダやメキシコとの北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉に際し、関税引き上げをちらつかせて譲歩させたことを自慢したらしい。
問題は、その時に、日本との二国間協議について次のように語ったことだ。
「(二国間)交渉しないなら、日本車にかなりの関税を課すと伝えたら、すぐに交渉したいと言ってきた」と。
これは物凄い暴露だ。
日本の報道では、日本は一転して二国間協議に戦略を切り替えた、となっていたが、実はそうではなく、関税をかけるぞと脅かされて、二国間協議に応じるしかなかったのだ。
しかもである。
日本側は、TAGつまり日米物品貿易協定という聞き慣れない言葉を使ってごまかそうとしているが、トランプ大統領ははっきりとFTA、つまり二国間の自由貿易協定と喋っている。
トランプ大統領は、おそらく安倍首相との首脳会談では、安倍首相に直接そう言って脅すことはしなかったと思う。
その意味で安倍首相は首脳会談の内容についてウソをついてはいないだろう。
しかし茂木担当大臣とライトハイザー代表との話し合いではそう言って恫喝していたのだ。
それを聞かされていたからこそ、トランプ大統領は、記者会見で冒頭の発言をしたのだ。
そしてもちろん安倍首相は、トランプから直接そう脅かされなくとも、茂木大臣や官僚たちからそう聞かされ、恫喝されていたことを、知っていたはずだ。
やはり安倍首相は国民にウソをついていたのだ。
そして、これから二国間交渉が始まれば、ウソがどんどんばれる。
トランプ大統領にいいところがあるとすれば、もはやトランプ大統領との交渉事には、ウソがつけなくなったというところだ。
トランプ大統領は、自分の手柄になることなら、外交上の配慮などお構いなしに、何でもべらべらしゃべるからだ。
見ているがいい。
トランプ大統領は中間選挙に向けてこれからますます自己宣伝する。
これまで以上に何でもべらべらしゃべり出す。
安倍首相のウソがどんどんばらされる。
安倍首相はいい加減な事は言えない。
大歓迎である(了)
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