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サンデー毎日が暴露した外務省の対北朝鮮外交のお寒い正体

 かつて東京新聞の五味洋治記者が、今の外務省は北朝鮮とのパイプがなくなって久しい実態を次のように教えてくれた。

 つまり北朝鮮との外交を担当している我が国の在北京大使館は、人脈が途絶え、北朝鮮との交信はファックスで済ませていると。

 抗議をするのも、面と向かって伝えるのではなく、ファックスを送って抗議した事にしていると。

 この証言は衝撃的だった。

 しかし、もっとお寒い現状を、発売中のサンデー毎日(10月14日号)が次のように暴露してくれた。

 在北京の日本大使館には北朝鮮担当者は二人しかいない。

 その北朝鮮担当者から「連絡が来たためしがない」と北京の北朝鮮大使館は話しているという。

 そして、来るのは日本政府から直接来るものばかりであるが、それも「たまに届くだけ」だという。

 これが、安倍首相や菅官房長官がたびたび口にする、「北朝鮮との間で北京の大使館や、さまざまな手段を通じてやりとりを行っている」という説明の正体なのだ。

 こんな状態で安倍首相と金正恩委員長の日朝首脳会談が実現するとしたら奇跡に近い。

 それでも安倍首相は日朝首脳会談を自分の手で行うと繰り返している。

 もうひとつの安倍首相のウソである(了)

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