いよいよ安倍首相が国連演説するらしい。
その骨子を今日の各紙が一切に報じている。
演説案が事前にメディアに流されたからだ。
それを読んで、そのあまりの空疎さと、ウソくささにあきれ果てた。
トランプ大統領に二国間管理貿易を飲まされるというのに、「自由貿易の旗手」として自由貿易体制の「保全と強化」を主導する考えを表明するというらしい。
制裁強化ばかりを訴え、米朝合意の足を引っ張ってばかりいるくせに、対話の機運が生まれたとみて、「北朝鮮が持つ潜在性を解き放つため、助力を惜しまない」というらしい。
相手にされない金正恩委員長に対し、いつでも首脳会談を行う用意があると呼び掛け、くせ玉を投げられて一言も言い返せなかったのに、国連では「北方領土問題を解決して平和条約を締結することが北東アジアの平和と繁栄の礎になると訴える。
首脳の往来による日中関係改善を歓迎する一方で、自由で開かれたインド・太平洋戦略を進める方針を明らかにして中国を怒らせる。
もはや誰も関心のない国連改革を唱え、誰も歓迎しない日本の常任理事国入りを訴える。
挙句の果てに、パレスチナ支援にまで言及する。
まさしく結果が伴わなくても「何かやっている感」満載の国連演説だ。
こんな演説、誰が聞くというのか。
間違いなく空席が目立つだろう。
メディアはそこのところをしっかりと報道すべきである(了)
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