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トランプ大統領との会談は「建設的だった」と語った安倍首相

 安倍首相のどこが問題か。

 それは頭が悪い事だ。

 しかし頭が悪くても首相は務まる。

 側近に優秀な者を集めて政策をつくらせたらいいからだ。

 安倍首相の問題は、頭が悪い上に小心なところにある。

 小心ゆえに失敗を恐れる。

 そして失敗がばれる事をおそれる。

 だからウソをついてしまうのだ。

 きのうニューヨークで行われたトランプ大統領との会談をめぐる発言についてもまた安倍首相はウソをついた。

 トランプ大統領と夕食を共にした安倍首相は、終了後ニューヨーク市内のホテルで記者団に語ったという。

 「日米関係だけではなく国際社会の様々な問題について、率直に突っ込んだ意見交換ができた」と。

 そこまではいい。

 ウソではないだろう。

 しかし懸案の日米通商問題について何と言ったか。

 「大変建設的な議論が出来たと思っている」と。

 そんなわけないだろう。

 中国との貿易戦争を見るまでもなく、米国第一主義のトランプ大統領の要求は、国際ルールを無視した制裁一辺倒の理不尽な要求だ。

 日本に対しても、既にトランプ大統領は公言している。

 米国の要求を日本が知ったら、日米同盟は終わるかもしれない、と。

 もはや日本国民だったら誰でも気づいているはずだ。

 トランプ大統領の要求は厳しいものになると。

 だから安倍首相は素直に語るべきだ。

 トランプ大統領の要求は厳しいものだったが、国益を第一に首脳間の交渉で最善を尽くすと。

 誰が日本の首相であっても、トランプ大統領が突きつけてくる要求は理不尽で、一方的だ。

 そして誰が日本の首相であっても、トランプ大統領の米国と交渉する事は難しい。

 だから、素直にそれを認めた上で、全力を尽くすと言えばいいのだ。

 北方領土問題も拉致問題も対中外交もそうだ。

 誰が首相であってもその解決は容易な事ではない。

 それを認めた上で、国民に真実を語って、外交をすればいいだけの話だ。

 それにもかかわらず、ウソでごまかそうとする。

 安倍首相の最大の問題は、まさしく、その小心さゆえのごまかしである。

 国民に対して不誠実なところだ。

 それにしても、安倍首相の言葉をそのまま報道するだけで、真実を取材、報道しようとしないメディアもまた読者に対して不誠実だ。

 メディアが安倍首相を助けている(了)

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