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鳩山由紀夫とまるでそっくりなヘタレ安倍晋三 

 きょう発売の週刊文春(9月27日号)に、プーチンの平和条約提案について安倍首相が外務省に怒りをぶつけているという、我が意を得たりと思わせるスクープ記事を見つけた。

 その要旨はこうだ。

 安倍首相の本音は北方領土の解決は二島返還で十分だというものである。

 島民も4島返還は望んでいないし、二島が返還されれば日本の領海も拡大する。

 だから安倍首相はプーチンの重視する1956年の日ソ共同宣言に沿った解決をしたいと思っている。

 ところが4島返還に拘泥する外務省がそれを邪魔し、首脳同士で合意した内容を後退させるケースが相次いでいる。

 その結果、ロシア側からは日本は北方領土問題を解決する気がないのではないかと懸念が伝えられてきた。

 それを知って安倍首相は激怒しているというのだ。

 この週刊文春の記事を読んで、私は、やっぱりそうだったのか、とあらてめて自分の推測の正しさを知った。

 これを聞いたら安倍首相は怒るだろうが、安倍首相は鳩山由紀夫首相とそっくりなのだ。

 あの時は普天間返還だった。

 鳩山首相は、辺野古移設は最低でも県外だと公言した。

 しかし、裏で外務官僚に邪魔されて最後はあきらめざるを得なかった。

 安倍首相の場合は北方領土返還だ。

 本当は2島返還で決着して日ロ平和条約締結にこぎつけたいと思っている。

 ところが外務官僚に邪魔されて思うようにいかない。

 しかし、ここで一つの大きな疑問が浮かんでくる。

 当時を振り返って、外務官僚が言う事を聞かなかったと愚痴るような情けない鳩山首相だが、同情したいところもある。

 なにしろ民主党政権の首相だから外務官僚からなめられていたのだ。

 ところが安倍首相は違う。

 いまや政治的には1強状態であり、おまけに人事権を振りかざして、言う事を聞かない官僚は、どんどん首をすげ替えればいいのだ。

 ところが外務官僚だけは、怒るだけで、思うようにいかない。

 なぜ外務官僚だけ、安倍首相に抵抗できるのだろう。

 それは外務官僚の後ろには米国がついているからだ。

 外務官僚たちは、米国の威を借りて安倍首相の思いとは違った事ができるのだ。

 鳩山首相と安倍首相。

 この、まるで正反対の二人の首相でも、米国の手のひらの上で踊らされているという意味では、見事に一致している。

 果たして安倍首相は11月にも行われる23回目のプーチン大統領との首脳会談で、北方領土問題と日ロ平和条約について、進展させる事が出来るのだろうか。

 もし何も進展させられないとすれば、鳩山首相が辺野古移設を阻止できなかったように、安倍首相の手で北方領土問題を解決することは出来ないということだ。

 同じ対米従属でも、宇宙人と馬鹿にされている鳩山首相よりも、日本を取り戻すと偉そうなことを言っている安倍首相のほうが、よほど情けない首相だという事である(了)

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