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石破氏の善戦といまひとつの物足りなさ 

 自民党総裁選が終盤に入り、勝敗を予想する数字がメディアに出るようになった。

 その直近のものは、きょう9月17日の読売が一面トップで掲げた数字だ。

 すなわち安倍首相が獲得する国会議員票は8割強だが、党員票では安倍51%対石破36%であるという。

 これを全投票数に換算すれば、安倍首相は7割の得票をうかがうという。

 安倍勝利は動かないということだ。

 しかし、この数字を見て、安倍首相とその陣営は慌てふためいたに違いない。

 なにしろ、安倍首相側は、なりふり構わずに勝ちに行ったからだ。

 国家議員の9割を得てもなお足らないと安倍首相ははっぱをかけ、前回負けた党員票で圧勝しなければいけないからだ。

 ところがいずれもそうなっていない。

 これは石破氏の善戦であると言える。

 しかも、今後の論戦で、安倍首相が票を伸ばす余地はまずない。

 よほどの事がない限り、安倍支持の数字は、減る事はあっても増える事はないからだ。

 しかし、論戦を見る限り、石破氏に今一つの物足りなさを感じるのは私だけだろうか。

 ここまで来たのだ。

 そして論戦を聞く限り、石破氏が正しく、安倍首相の言う事に説得力はまるでない。

 ならば石破氏はもっとはっきりと安倍政権の政策失敗を追及すべきだ。

 モリカケ疑惑をに関する安倍夫妻の責任を追及すべきだ。

 訴える相手は国民ではない。

 自民党議員や自民党員である。

 このまま安倍政権が続けば自民党は危ないと訴えるべきだ。

 そう考えている自民党議員や自民党員は多いはずだ。

 もし安倍首相の得る全体の票が7割を切れば安倍政権に激震が走る。

 自民党の中で安倍批判の声が上がる。

 これこそが今の停滞した政治を変える、最短、最善の道だ。

 残る3日間、石破氏は安倍批判の国民の声を、もっとストレートに安倍首相にぶつけるべきだ。

 国民を相手にそうするのではない。

 自民党議員と自民党員を相手にそう訴えるのだ。

 それでも安倍首相に投票する自民党議員や自民党員がいたとすれば、彼らは安倍首相に忖度するしか能のない、無能な意気地なしだ、そう国民が思うように、安倍政策の誤りを訴えるのだ。

 果たしてこの私の助言が石破氏に届くだろうか(了)

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