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「地位協定改定を野党共闘の旗印に」と提唱した玉木代表

 代表選が終ってあらたな船出をした国民民主党だが、ここまで右からも左からも、メディアからも、袋叩きにあっては、同情の一つもしたくなる。

 安倍自民党政権の復権を許し、安倍一強をここまでのさばらせた責任は旧民主党全員の責任だろう。

 その旧民主党の幹部たちが、何の責任もとらず、総括もせずに、バラバラになって野党共闘の主導権を競い合っている。

 しかも、いまでは立憲民主党が排除の理論を繰り返し、傲慢小池百合子の二の舞を演じている。

 批判さるべきは国民民主党だけではなく、旧民主党の全員だ。

 そう思っていたら、きょう9月6日の毎日新聞を見て驚いた。

 国民民主党の玉木雄一郎代表が4日夜、来年の参院選に向けた野党共闘に関し、日米地位協定改定を共通のテーマ、旗印にして戦うべきだという認識を記者団に語ったというのだ。

 これまでの日本の政治では考えられなかった日米地位協定の改定について、ここにきて石破氏も公明党もそれを言い出した。

 そしてついに玉木代表がそれを口にした。

 あたかも流行りのようだ。

 しかし、もし彼らが、本気でそれを唱え、本気でそれを実現するというのであれば私は歓迎する。

 そして、野党共闘を唱える共産党や立憲民主党が本気なら、この玉木代表の提案を拒否する理由はどこにもない。

 願わくば玉木代表の発言が、単なる思いつきではなく、覚悟を決めたものであってほしい。

 日米安保体制の見直しにまで徹底してもらいたい。

 そして、ここからが重要なところだが、日米地位協定改定にとどまらず、日米地位協定改定と表裏一体である、正しい歴史認識に基づいた中国、韓国、北朝鮮との友好関係の構築についても、野党共闘の旗頭にしてもらいたい。

 それこそが本当の意味の安倍政権に代わる政権の共通テーマ、旗印なのである。

 それを最初に言い出し、皆を牽引できる者こそ、野党第一党の代表にふさわしい者である。
 
 はたして玉木代表はその事に気づくだろうか(了)

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