6月12日のシンガポールでの米朝首脳合意は一体何だったのか。
もはや米朝関係は元通りの対立関係になってしまった。
誰もがそう考え、そう語るようになってきた。
ところが米朝首脳合意は進展すると公言する識者がただひとり存在する。
それが佐藤優だ。
8月31日の東京新聞の「本音のコラム」でこう書いていた。
それを私は見落とさなかった。
「日本のマスメディアは、トランプ氏が北朝鮮をけん制するためにポンぺオ氏の訪朝を止めさせたとの見方が主流だが、筆者は見解を異にする」と。
「ポンぺオ氏の交渉姿勢に金正恩労働党委員長が不満を抱いていることを踏まえ、トランプ氏が直接交渉にのり出そうとしているのだと思う」と。
「おそらく金正恩氏から最近トランプ氏に第二回首脳会談を呼び掛ける秘密書簡が送られている・・・今秋にも第二回米朝首脳会談が行われる可能性がある」と。
そして次のように書いている。
「首脳会談では朝鮮戦争の終結に向けた動きが加速するだろう。そうなると在韓米軍撤退の動きが出てくるかも知れない。その結果、1953年の朝鮮半島休戦協定で、韓国は米国の防衛圏であるとされた北東アジアの政治構造が抜本的に変化することを今から考えておかなくてはならない」と。
私はこの佐藤優の考えは正しいと思っている。
私はただそう思うだけだけれど、彼はそれを裏付ける情報を持って書いているに違いない(了)
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