自民党総裁選に関する記事を読むにつけ、つくづく思う。
まったくつまらない総裁選になりそうだと。
ここまで来たのだから、石破氏はもっと、もっと、「安倍三選を許さない」という覚悟を国民に見せなければいけない。
飯島勲が発売中の週刊文春で書いた。
どうせ勝てないのだからいまからでも遅くない。総裁選から降りろと。
それに石破氏は怒って見せた。
しかし、怒る暇があったら、もっと激しく打倒安倍政権の旗を鮮明に掲げるべきだ。
このままではハプニングは起こらず、負けた時点で石破氏は終わる。
一方の安倍首相も、しかし、勝っても終わる。
安倍首相はきのう30日、名古屋市で開かれた自民党の会合で、「私にとっては最後の総裁選となる」と述べたという。
いまの自民党規約は三年三期が限度だから、当然のことを言っているまでだ。
そう言う余裕があるほど、勝利が確実だということだ。
そう言って、陣営を引き締めて必勝を期すつもりだ。
しかし、こんなことを公の場で発言することは異例だ。
おそらく自らも覚悟しているのだろう。
総裁選の後はレームダックになると。
下手をすれば任期満了前の辞任もあり得ると。
2020年の東京五輪を花道とこころえ、それまにやりたいことをすべて自分の手でやって終わろうと。
その意味で、最後の総裁選となると公言した安倍首相も、終わったという事だ。
そして小泉進次郎だ。
今日発売の週刊フライデーが書いた。
安倍三選が確実視されている中で、せめて小泉進次郎の侠気を見てみたいと。
立つべき時に立てる政治家でなければ、総理を目指す資格はないと。
これは、無責任な写真週刊誌の売らんかなの挑発記事である。
しかし、政治的には、これ以上ない正しい挑発記事でもある。
小泉進次郎が安倍と石破のどちらに投票するかは、いくら隠そうとしても隠せない。
もし進次郎が安倍首相を支持してみずからの自民党総裁の道を開くつもりでも、安倍支持がわかったとたん国民の人気は半減するだろう。
侠気を見せなかった小泉進次郎は小泉純一郎にはなれず、たとえポスト安倍の一人として入閣し、将来の首相の座を確保したとしても、安倍首相が破壊した後の日本の首相は貧乏くじだ。
そんなことよりも、ここで石破氏を応援して安倍三選を阻止し、石破政権で入閣して、少しはましな日本にしてから首相になった方がはるかに得策なのだ。
このままでは安倍も、石破も、小泉進次郎さえも終ると私が書いた意味はこういう事である(了)
Comment On Facebook