きょう7月22日の共同通信がスクーㇷ゚報道し、一部の地方紙(下野新聞)が書いた。
拉致問題をめぐり、北朝鮮が日本側との最近の接触で、4年前のストックホルム合意の時に入国を認めた2名(神戸市の元ラーメン店店員の田中実さんと金田龍光さん)の二人以外に、あらたな入国者はいないと日本側に伝えていたことがわかったと。
きのう21日、日本政府関係者が明らかにしたと。
北朝鮮は拉致問題については再三にわたって「解決済み」と訴えているが、具体的な内容が明らかになったのはこれが初めてだと。
このスクープ報道は、金正恩が「2014年のストックホルム合意に基づく調査結果をあらためて日本側に説明するように」指示したとされることと平仄が一致する。
つまり、もはや、いくら再調査してもあらたな調査結果は出て来ないと言う事だ。
もし、安倍首相が、それでもその調査結果の受け取りを拒否し続けるなら、安倍首相は拉致問題を自らの手で解決する事は出来ないということだ。
そして、米朝首脳会談におけるトランプ大統領の要請に従って金正恩委員長が日本側に再説明した以上、トランプ大統領は、もはやそれ以上金正恩委員長に拉致問題について注文をつけるわけにはいかないし、そうはしない。
いよいよ、安倍首相は決断を迫られれる事になる。
はたして安倍首相は拉致問題の解決をどのように自らの手で行うのだろうか。
そう思っていたら、日刊ゲンダイ(4月22日号)が教えてくれた。
横田早紀江さんが4月19日につぎのような苦しい心情を打ち明けたというのだ。
「めぐみちゃんら全員が生存して誰ひとり欠けることなく帰ってくるのは難しいかもしれない」と。
こんなことを横田早紀江さんが語ったことは、私の知る限りではじめてだ。
この早紀江さんの発言が、どこで、どのような人たちの前で、行われたかは日刊ゲンダイの記事では不明だ。
しかし、日刊ゲンダイが書いたぐらいだから、安倍首相が知らないはずがない。
安倍首相はこの早紀江さんの言葉を知って、シメタ!と小躍りしたに違いない。
拉致問題の落としどころを見つけたに違いない。
早紀江さんがそう思い始めたのなら後は簡単だ。
拉致被害家族らに補償を与え、どのような結果になろうとも、日朝関係の改善のために受け入れて欲しいと、迫ればいいのだ。
これまで言って来た事と違うじゃないかと批判が出るかも知れない。
しかし、安倍首相にとって、前言をひるがえすのは朝飯前だ。
これまでの政策の誤りを、詭弁でごまかすのはいつもの通りだ。
そして、批判はそれ以上大きくならずに消えて行くのも、いつもの通りだ。
安倍首相は政権維持のためには何でもやる。
どうやら拉致問題のサプライズ解決に向けて動き出すような気配である(了)
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