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「自民党の宝」になった小泉進次郎と、宝がない野党

 自民党の総裁選は安倍首相3選が確実視されるようになったが、それ
でも小泉進次郎の動きに注目する記事はなくならない。

 きょう7月11日の毎日新聞が始めた特集記事「動く 2018年自
民党総裁選 キーパーソン」もその一つだ。

 安倍支持派も、石破、岸田といった対抗派も、小泉進次郎との関係づ
くりに躍起だという。

 しかし、私がここで書きたいのは自民党総裁選の行方ではない。

 小泉進次郎がどちらにつくかではない。

 その記事の中に書かれていた次のくだりだ。

 自民党の閣僚経験者がこう言ったというのだ。

 「まだ若い。自民党の宝を他人のけんかに巻き込むわけにはいかな
い」と。

 とうとう小泉進次郎は自民党の宝になってしまったのだ。

 こんな政治家が宝になる自民党がこの国の政権政党なのである。

 しかし、野党には、宝になる政治家すら見当たらない。

 野党共闘に勝ち目がないはずだ。

 まさしく自民党と野党の負け比べである。

 こんな政党や政治家に、国民はすべてを預けているのである。

 まったく新しい政治をつくらなければいけない時は待ったなしだ。

 問題は、どうやってそれを実現するかである。

 誰がそれを始めるかである(了)

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