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イラン訪問を中止した安倍首相の外交音痴

 ついに共同通信が配信し、それを今日7月4日の地方紙(下野新聞など)が報じた。

 安倍首相は検討していた今夏のイラン訪問を断念したと。

 イランへの態度を硬化させるトランプ米大統領に配慮せざるを得ないと判断したからだと。

 複数の日本政府筋が3日、明らかにしたと。

 ここまで共同通信が報じたのに、大手新聞やテレビは、まだ報じようとしない。

 しかし、いずれ報じざるを得ないだろう。

 安倍首相の外遊日程はまもなく公式発表される。

 その時に合わせて、さりげなく書いてお茶を濁すつもりに違いない。

 しかし、こそこそとイラン訪問取り止める安倍首相も、そしてそんな安倍首相に忖度するメディアも、大きな間違いを犯している。

 いまこそ安倍首相は堂々とイランを訪問し、イランと米国の仲介役を果たすべきであり、果たせるチャンスなのだ。

 その役割を日本が担う事にはもちろん限度がある。

 安倍首相では役不足だ。

 しかし、それを知った上で、イランとイラクの橋渡しをしている振りをし、イランとの関係が悪化していた米国に対し、イランとの関係が良好な日本がイラン情報を米国に与えて米国に恩を売った振りをした。

 たとえ見え透いたウソであったとしても、それを巧みにやったのが安倍首相の父親だった安倍晋太郎外相の「創造的外交」だったのだ。

 なぜオヤジよりはるかにパフォーマンス好きで、はるかに嘘つきの安倍首相に、それが出来ないのだろう。

 安倍首相は、いまこそイランに行って、北朝鮮と同じように米国と非核化交渉を始めたらどうかと説得し、その帰りにワシントンに寄って、話をつけて来たから、いまこそ北朝鮮と同じように、非核化の見返りにイランの体制保証を確約したらどうかと、創造的外交をして見せたらどうか。

 イランと米国がそれに乗って来なくてもいいのだ。

 臆面もなく最初にそれを言ったほうが勝ちだ。

 なぜなら、それが一番正しい解決方法だからだ。

 米国とイランの関係改善は、イスラエルとサウジアラビアをのぞけば世界中が歓迎することだ。

 そして、それを歓迎しないイスラエルとサウジアラビアは間違っているのだ。

 このタイミングでイラン訪問し、起死回生の創造的外交が出来るという絶好のチャンスをみすみす手放し、しかもその事を、こそこそと隠そうとする。

 日本の外交史上まれに見るお粗末な首相である。

 よほど頭が悪いに違いない。

 その周りに集まっている連中は、もっと頭が悪い連中ばかりに違いない(了)

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