ロシアに出発する直前に安倍首相が語った言葉がきょうの各紙に掲載されていた。
読売は、「平和条約(交渉)が進展するようプーチン大統領と胸襟を開き、腹を割って話をしなければいけない」と書き、産経は「プーチン氏とは胸襟を開き、腹を割って話をしなければならない。北方四島での共同経済活動や、元島民の墓参など人道措置について具体的進展を得たい」と書いている。
しかにそこには北方四島返還や北方領土の領有権、施政権といった言葉はない。
見事なごまかしだ。
無理もない。
いま訪ロしてプーチン大統領と北方領土の返還交渉をしてもゼロ回答であることは明らかだからだ。
それどころか、返して欲しければ日米軍事同盟をなんとかしろと言われるに決まっている。
そう言われたら安倍首相は一言もない。
実際のところプーチン大統領は何度もこのことを安倍首相に迫って来た。
それにもかかわらず、安倍首相は一度も明確な返答を返した事がない。
首脳会談であるというのに、ウニの養殖とかイチゴの温室栽培とか秋田犬の贈呈などが話題になるのだ。
これほど情けない首脳会談はない。
しかも、今度もまた外遊中に、とんでもない事が起きた。
トランプ大統領が米朝首脳会談を中止すると言い出したのだ。
プーチン大統領との会談でこの問題が出ないはずがない。
そしてプーチン大統領を何とかしろと言われるに決まっている。
今度こそメディアは安倍・プーチン会談の本当のやり取りを取材して報じなければいけない。
安倍首相や外務省のウソ発表をそのまま垂れ流して国民をだましてはいけないのである(了)
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