違反タックルをした宮川泰介選手の記者会見を心待ちにしていた私は、そのすべてを実況中継で見た。
本当のことを話すと報道で伝えられていたからだ。
これはすごい記者会見になると思っていた。
そしてその通り凄かった。
冒頭陳述がすべてだ。
これ以上ない告発だ。
わずか20歳そこそこの若者が、ここまで冷静に、勇気ある発言をした事に驚いた。
更に、記者の質問に答えた内容とその態度が立派だった。
私がここまで人を褒める事はまれだ。
それほど感動した。
それにくらべて記者たちの質問は何だ。
同じ様な質問をあまりにも執拗に、傷口に塩をすり込む様に聞いていた。
書きたい事を本人の口から喋らせたかったのだ。
記者失格だ。
本人の告白を聞くまでもなく、記者であれば、今度の事件の核心はわかっていたはずだ。
独自の取材でそれを報じ、真の責任者をとっくに明らかにして吊し上げるべきだったのだ。
それをすることなく、記者会見までも報道のネタにする。
そして、その事は今朝も続いている。
今後当分の間、同じ事が続くだろう。
問題の核心と追及すべき責任者はとっくにわかっているのに、ああでもない、こうでもないと、愚にもつかない評論を並べ立てて報道のネタにする。
それはそっくりそのまま安倍首相の加計・森友疑惑を報じるメディアの姿と瓜二つだ。
問題の本質も責任の所在ももはやはっきりしているのに、それを書かない。
いいだろう。
もはやアメフト事件の結末は見えた。
もはや内田監督も日大もその責任を認めて社会的制裁を受ける事になる。
残るは安倍首相の責任追及と辞任である。
アメフト事件ですら、責任者がその責任を認め社会的制裁を受けるのに、一国の首相がだれの目にも明らかなウソを続けて居直り続ける事はあり得ない。
メディアはその事を率先して書かなければいけない。
それを書けないメディアと、居直り続ける安倍首相こそ、今度のアメフト事件があぶりだした本当の敗者である(了)
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