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外交に逃げまくる安倍首相の耐えがたき軽さ

 きのう5月14日の安倍首相の国会答弁は、加計学園疑惑から逃げまくる、耐えがたく腹立たしいものだったが、いまやこの国会答弁に対する批判は皆が声を上げているから私はそれに付け足す事はない。

 ここでは安倍外交の耐えがたき軽さについて書く。

 なぜなら、安倍外交については、精力的に外遊を重ねる安倍首相を、よくやっていると評価する世論があるからだ。

 とんでもない勘違いだ。

 そもそも安倍地球儀俯瞰外交は、ほとんど実績の伴わない外遊ばかりだ。

 ところがここにきて更に外交日程を詰め込んでいる。

 まもなく5月末には訪ロしてプーチン大統領と会談する。
 
 日ロ首脳会談と言えば北方領土返還が最重要課題だ。

 ところが数日前の共同通信が教えてくれた。

 プーチン大統領が最近こう語ったというのだ。

 すなわち、平和条約問題については締結までには何世代もの政治家が関与する問題であると述べたという。

 政権を握っているのが誰かにかかわらず、国家間で長期的に交渉すべきだと述べたというのだ。

 プーチン大統領は、ついこの間、再選されたばかりだ。

 間違いなく安倍首相よりもながく政権の座に留まる。

 そのプーチン大統領が、自分が大統領であるうちは平和条約締結はないと言ったのだ。

 そして、北方領土の返還は、平和条約の締結の後で行うというのが1956年日ソ共同宣言だ。

 その有効性はいまでも続いていると日ロ両国は認めている。

 これを要するに、安倍政権の間は北方領土の返還は100%ないとプーチン大統領は言ったのだ。

 それにもかかわらず、安倍首相は訪ロしてプーチン大統領と首脳会談する。

 これ以上ない無意味な首脳会談である。

 間違いなく加計疑惑追及から外交に逃げ込んでいるのだ。

 そして外交への逃避は、6月末の国会閉会まで続くのである。

 腹立たしい限りである(了)

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