これには驚いた。
何と金正恩委員長は、日本といつでも直接対話の用意があると文在寅大統領に伝えていたというのだ。
そして文在寅大統領は、日朝の橋渡しを喜んで引き受ける、と安倍首相に伝えていたというのだ。
この事を、安倍首相は、文在寅大統領から報告を受けたトランプ大統領から電話連絡で知らされていた。
そして、その後に、文在寅大統領からも直接安倍首相は電話連絡で知らされていたのだ。
これは、安倍首相がトランプ大統領や文在寅大統領に頼み込んでいた要望に対する満額回答である。
それにもかかわらず、安倍首相は喜んだ顔をせず、この「吉報」を国民に隠して中東外遊に出掛けていたのだ。
こんな馬鹿な事があるだろうか。
たまりかねた文在寅大統領は、そっちが発表しないならこっちが発表するしかない、そう怒って、公表したのだ。
それが、メディアがこの事を大きく取り上げた真相である。
なぜ安倍首相は中東訪問を取りやめて、打てば響くように、いますぐ訪朝の準備を始めようと動かなかったのか。
どうせ無意味な中東外遊だ。
もともとイランやサウジに行く予定の中東外遊を、都合が悪くて変更したぐらいだから行かなくてもいいぐらいの今回の中東外遊だ。
そんな中東外遊よりも、拉致問題解決のために金正恩委員長との直談判のほうがはるかに重要であり、訪問先の国も、日本の世論も、皆が納得するはずだ。
それよりも何よりも、安倍首相自身が一番望んでいた事ではなかったのか。
それにもかかわらず、浮かぬ顔をして、国民に隠して、中東に外遊したた。
なぜか。
それは、ついにウソがばれるからだ。
拉致被害者全員を自分の手で取り戻して見せると繰り返してきた安倍首相であるが、実は全員の解放は困難である事を、これまでの北朝鮮との交渉で知っていたのだ。
北朝鮮はあのストックホルム合意ですべての情報を日本側に伝えていた。
しかし安倍首相はそれを受け取らなかった。
それを受け取ったら全員帰国の公約が実現できないからだ。
この北朝鮮と日本の押し問答こそ、拉致問題が一歩も進展しない理由だったのだ。
それがいよいよ日朝首脳会談という直談判で明らかにされる。
それが安倍首相には怖いのだ。
ここまで来たのだから、安倍首相は金正恩委員長と本物の首脳会談を行い、すべてを受け入れる覚悟を決めて、拉致問題の最終合意に向けて今すぐ訪朝すべきだ。
そして、それは安倍首相がそう判断すれば出来る。
金正恩委員長も文在寅大統領もトランプ大統領も協力すると言っているではないか。
今からでも遅くない。
中東外遊を切り上げて日朝交渉の一日も早い実現に全力をあげるべきだ。
それをしないようでは今度こそ敵前逃亡だ。
今度こそ内閣総辞職ものである。
外交の安倍が、その外交の最も重要な拉致問題で敵前逃亡して総辞職せざるを得なくなる。
安倍首相にとってもっともふさわしい終わり方に違いない(了)
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